子供のしらみはアタマジラミのこと

　シラミと言ったばあい、日本では３種類のシラミがいます。

アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミです。

　このうちケジラミはいわば「大人のシラミ」で、エッチなどで、陰毛に感染します。子供のアタマに出るアタマジラミとはまったく関係ありません。

アタマジラミとコロモジラミのふたつはヒトジラミという系列に分類されます。

　コロモジラミは発疹チフスという伝染病を媒介するので、怖いですが、今の日本では、絶滅しています。不潔だと出るシラミはコロモジラミです。
　近年は、毎日下着を取り替えたりお風呂にはいったりなど、誰もが清潔な生活を送れるようになったので、コロモジラミはいなくなりました。
　ですから、ふつうにシラミというばあい、アタマジラミのことをさしているのです。

　アタマジラミは、清潔不潔に関係なく出ます。

　接触したり、寝具などから移るので、家族内や幼稚園、小学校でうつるようです。

　今の日本には、どこにでもアタマジラミはいるもので、特に保育園などに行かせていれば、オマケで着いてくる、くらいに思っていた方がいいようです。
　シラミが出るくらい保育園が不衛生だ！　とか、シラミが出るってことは子供を不潔にしてネグレクトじゃないの？　とか、そういう誤解は絶対にしないでくさいね！

参照→シラミ成虫の拡大写真

→シラミは増えているか？につづく